■狂犬病ってどんな病気ですか?

 狂犬病は、狂犬病ウイルスによって引き起こされる人と動物の共通感染症で、犬をはじめとするすべての哺乳類が感染する病気です。
感染すると、脳や脊髄などさまざまな神経がおかされます。また、のどの筋肉が痙攣して水を飲みたくても飲めない、まるで水を恐れているかのように見えるために、恐水症とも呼ばれています。
人に感染した場合の死亡率は100%という恐い病気です。

■日本での狂犬病の発生はありますか?

 日本での狂犬病の発生は1957年(昭和32年)以降認められていません。
 しかし、世界では 、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ地域の多くの国で、犬や家畜そして野生動物に狂犬病が発生しており、感染動物に噛まれた人のうち、年間3万〜5万人が命を落としています。

世界の動物における狂犬病発生状況 ⇒ こちら

■狂犬病の予防法は?

 唯一の予防方法は、ワクチン予防接種で発症を未然に防ぐことです。
 日本では、狂犬病予防法に基づき、飼主が市町村に犬を登録し、年1回予防接種を受けることを義務つけています。
 また、動物検疫所では、輸入動物のうち、狂犬病に感染する可能性の高い犬、猫、キツネ、スカンク、アライグマについて検疫を行い、狂犬病の上陸を防いでいます。

■日本で狂犬病が発生する危険性はありますか?

 日本での狂犬病の発生は40年以上ありませんが、近年、検疫対象外の輸入動物の数や種類が多くなってきていることから決して発症の心配がないとは言えません。

■狂犬病の予防接種は毎年1回必要ですか?

 狂犬病の予防注射は毎年打ってこそ免疫は衰えず、確実なものとなります。手間がかかるようでも、年に1回の予防注射を怠ってはいけません。

■狂犬病以外の人と動物の共通感染症


病名
病原体
関係する動物
人への感染経路
動物の症状
人の症状
予防方法
パスツレラ病 パスツレラ菌 犬・猫 ひっかき傷・かみ傷 無症状 傷口の腫れ・呼吸器症状 動物の口内衛生・動物の爪を切る
猫ひっかき病 バルトネラ菌 猫(特に子猫) ひっかき傷・かみ傷 無症状 傷口の腫れ(軽度発熱) 猫の爪を切る
回虫幼虫移行症 犬回虫 犬・猫 回虫卵の飲み込み 幼犬・猫で下痢・嘔吐 幼虫迷入で、肝・脳・眼障害 犬猫の検便・手洗い
トキソプラズマ病 トキソプラズマ原虫 感染猫の糞便から口 猫で腸炎・脳炎
犬で呼吸器・下痢
妊婦初期感染で胎児異常? 犬猫の検便駆虫
皮膚糸状菌 糸状菌(カビ) 猫・犬 感染動物との接触 脱毛・表皮のはがれ・無症状 円形の白っぽい輪・小さい水疱 部屋の清掃
カイセン病 ヒゼンダニ 犬・猫 感染動物との接触 皮膚肥厚・かゆみ かゆみ 部屋の掃除
オウム病 クラジミア 病鳥・保菌鳥の排泄物の吸引 消化器・呼吸器 肺炎・気管支炎・中耳炎 テトラサイクリンの内服による治療